Business 2026.05.18

ターゲットは全世界。「多様な顧客像」をロジックで解き明かす、Buyeeだからこそできるグローバルマーケティングの醍醐味

パリで生まれ、欧州各地で多様な文化に触れて育ったグローバルなバックグラウンドを持つ加藤さん。現在はtenso株式会社グロースマーケティングDiv.のブランドストラテジーチームでチームリーダーを務めています。様々な分野へのチャレンジを経て、BEENOSの門を叩きましたが、いかにして世界約120カ国・地域を舞台とし、バラエティ豊かな想定ユーザーに合わせた施策を打つマーケターへと成長したのか。自身の武器である「語学力」と「分析力」を掛け合わせ、データドリブンに世界中のユーザーを動かし、BEENOSというステージで、いかにして自分の強みを磨き上げることができたのか。その真髄に迫ります。

ー加藤さんの入社までの経歴を教えてください

加藤:
私は両親は日本人ですがフランスのパリ生まれで、学生時代の大部分をフランスで過ごしました。そして学校へ上がるタイミングで、「将来のために」という母の思いもあり、日本人学校ではなく現地のフランス人学校へ入学しました。フランス語なんて一言も話せなかった私にとって、そこはまさに「言葉の通じない牢屋」のようでした(笑)。でもその過酷な環境のおかげで、早い段階からフランス語を第一言語として習得し、その後もイギリス、日本、フランスと拠点を移しながら、英語や日本語も習得し、自然とグローバルな視点を身に着けていきました。

キャリアの選択も少し変わっていて、高校時代は「論理的に物事を組み立てるのが得意」という理由で理系を選択しました。ただ、大学では一転して、真逆の「映画専攻(芸術)」へと進みました。映画監督を本気で志した時期もありましたが、一本の映画を自身で監督するというステージに立つには複雑で長いプロセスを経なければなりませんでした。そのようなプロセスに疑問を感じ、1年ほどで監督への道を断念しました。その挫折の中で辿り着いたのが、北野たけしさんのような生き方です。「別の仕事でしっかり資金を稼ぎ、その自由な資本を使って、誰にも文句を言わせずに自分の好きな表現(映画や音楽)を作る」。この北野スタイルこそが、自分の感性と自由を守るための理想の形だと考えました。この考え方が、後に「プロとしての仕事」と「個人のクリエイティブ」を両立させる、今の私のキャリア観の土台になっています。

ー「一味違った経歴」を持つ加藤さんがなぜ「BEENOSで働くこと」を選んだのですか?

加藤: フランスの大学を卒業後、日本へ帰国して仕事を探す際、これまでの生い立ちで培ってきた「国際性」や「語学力」という武器を使い、それを軸として就職活動を始めました。せっかくマルチリンガルな環境で育ち、グローバルな視点を身につけたので、それを使わないのは「もったいない」という思いが強くありました。そんな時、日本にいながら世界を相手にビジネスを展開するBEENOSに出会ったんです。自身の「武器や強み」を生かせる分野でまずは実務経験を積み、この環境で何ができるかを自分自身で体感してみたいという気持ちでした。今振り返っても、大学卒業後一貫してBEENOSでキャリアを積んできたのは、ここが自分のアイデンティティを最も価値あるものとして昇華させてくれる場所だったからだと思います。

日本にいながら世界中を熱狂させる。Buyeeだからこそ描けるグローバルマーケティングの地図 

 


ーどのタイミングでマーケティングに興味を持ちましたか?

加藤: 就活をする中で、自分は考えること自体が好きだと気づきました。分析力も含めてその強みをどこで活かせるのかを考える中で、徐々に方向性が見えてたのが実際のところです。自身の好きなこと・得意なことを分析した結果マーケティングに行き着き、そこから勉強を始めたという流れです。

一般的にマーケというと、「データを見て考える仕事」「広告が楽しそう」といったイメージを持たれることが多く、SNSなどで目にする華やかな部分から興味を持つケースが多い印象ですが、私も同様で、加えて自分の好きな服装で仕事をできる点等にも魅力を感じましたね。スキル自体は、私は実践型のタイプなので、チームに入って実際にやってみる中で経験を積み、不足している部分を後から学んで補っていきました。壁にぶつかったときは、「分からないから情報収集しよう」といった形で対応することが今でも多いです。

 
ーBEENOSでマーケティングをやる魅力は何だと思いますか?

加藤: 「日本にいながら世界中を対象にできること」だと思います。多くの日本企業は海外展開するとしても、アメリカや台湾など特定の国に絞るケースが多いですが、BEENOSの場合は基本的に全世界が対象になります。世界約120カ国・地域に配送が可能で、広告も全世界に配信できます。その分、難しさも大きいです。通常のマーケティングであれば、想定ユーザーは数パターンに絞って設計しますが、BEENOSの場合はターゲットが非常に多様です。例えば、釣り用品のユーザー、トレーディングカード(ポケモンやワンピース)のファン、ブランド品を求める層など、興味関心もバラバラです。そのため、顧客像の設計が困る程多く、逆に言えば可能性の幅が広いという面白さもあります。ある想定ユーザーがうまくいかなくても、別のセグメントで成果を出せる余地があるところが、Buyeeのマーケティングの強みであるともいえるかもしれません。

 

ー想定ユーザーが数えきれないほど多様にある中で、グローバルに発信するのは難しいと思うのですが、その中で特に重視している部分は何ですか?

加藤:明確な一つの正解があるわけではないのですが、基本的には訴求内容に応じて、施策やコンテンツを変えています。
例えば分かりやすい例でいうと、YouTubeのKOL(インフルエンサー等)を活用した施策があります。これは主に認知獲得など上流の施策として使っています。一方で、Google広告などは予算も大きく、獲得に近い下流の役割を担っています。マーケティングファネル全体を意識しながら、それぞれのチャネルの役割を分けているイメージです。
YouTubeは認知施策として、まだサービスを知らない人に興味を持ってもらう、いわゆる認知の部分に強みがあります。具体例でいうと、ポケモンカードの領域は特に伸びているジャンルの一つです。そのため、このセグメントに対しては、視聴者やユーザーの特徴に合わせた訴求を設計しています。

また、商材ごとに「なぜ売れるのか」という背景を深掘りします。ブランドバッグであれば、日本の中古品の品質の良さや、円安による価格メリットなど、海外ユーザーにとっての価値を明確に伝えることを意識しています。各カテゴリごとに「なぜ売れるのか」という背景を踏まえ、それに合わせて訴求内容を最適化しています。

「数字・事実」にとことん向き合う。プレイヤーとしての挑戦、そしてチームリーダーとしての責任。

ー集客チームはグローバルなメンバーが集まっている印象ですが、チームの雰囲気を教えてください。

加藤:全体のコミュニケーションは基本的に日本語で行われるものの、グローバルなメンバーが多いというのもあってか、チームとしては柔らかく堅苦しくない、何でも話しやすい雰囲気に自然となっているのかなと思います。

チームメンバーとは、1on1でのコミュニケーションも大切にしており、改めて時間を取って話すことには価値があると感じています。普段だと「これは自分でやってしまおう」と流してしまうことでも、1on1の場があることで立ち止まって相談できるのは良い点だと思います。特に、テキストや日常業務だけでは伝わりにくいニュアンスや、考え方について話せる場があるのは大きいと感じています。

また1on1では自身の語学力を生かし、外国籍メンバーとは英語やフランス語で会話するときもあります。彼らの考えていることをよりダイレクトに受け止め、伝えられる機会にもなってもいるのかもしれません。

ー集客チームではどんな成長ができますか?

加藤:チームとして共通言語になるのは「数字」です。 かけた費用に対してどれだけ売上が上がったか、一人のお客さんに来てもらうのにいくらコストがかかったかといった「事実」をもとに意思決定を行います。そのため、常にデータを見て論理的に考える力(データドリブンな思考力)が身につきます。

また、手段を限定しないのも特徴です。ネット広告や検索エンジン対策、SNS、さらにはコミュニティ運営まで、目的のためにあらゆる手段を最適に組み合わせる実行力も、大きな武器になるでしょう。

あらゆる手段を組み合わせて実行する力も求められます。
マーケティングの本質は、「売り上げを作ること」です。そのため、PL(損益計算書)や利益構造まで踏み込んで理解できるようになると、自分の仕事が会社の成長にどう直結しているかが分かり、仕事の景色はもっと面白くなると思います。

 

ーチームで達成したことを教えてください

加藤:今期から集客チームのリーダーになったので、まだ「チームとしてこれを達成した」と明確に言えるものは多くないところが正直なところです。
一方で、過去のプロジェクトベースでは、コミュニティ施策に取り組んだ経験があります。例えば、「ブランドイメージが弱い」という課題に対して、Discordを活用したコミュニティ運営を立ち上げ、CSチームと連携しながら推進しました。その結果、フォロワーを数万人以上獲得して、ユーザーとの接点強化につながり、現在も継続して運用されています。

 

ープレイヤーとしてもチームリーダーとしてもご活躍されている加藤さんですが、マネジメントをするために意識されていることなどはありますか?

加藤:プレイヤーからマネージャーへと立場が変わったことで、仕事に対する向き合い方は大きく変化しました。

プレイヤー時代は、私が仕掛けた施策によって「数字(売上)が積み上がっていくこと」そのものに純粋な面白さを感じていました。でも今は、チーム全体の責任を負う立場として、心地よい「プレッシャー」を感じながら、サービス全体の価値向上と売上の最大化に重きを置いています。

そして自分がマネジメントをする側になってから大切にしているのは、形骸化したルーティーンを避けることです。例えば1on1も、単に毎週実施するのではなく「必要な時に、必要なトピックを深く話す」ことを理想としています。新メンバーのサポートや未知の領域に挑む時は手厚くフォローしますが、基本的にはメンバーが自律的に動ける状態を目指しています。その代わり、課題が出てきた時には「緊急性の判断」や「別媒体へのアプローチ提案」など、マネージャーとして一歩踏み込んだ意思決定とアイデアの深掘りを行う。そのようにしてチーム全体の「解決の質」を高めていくことが、今の僕の役割だと思っています。


ー最後に新たな挑戦を行う皆さんにメッセージをお願いいたします!

加藤:BEENOSでのマーケティング、特にBuyeeの集客は、日本にいながら世界中の海外ユーザーを相手にする仕事です。日本企業の多くは国内向けプロモーションが主ですが、ここでは「どの国の、誰に、どう届けるか」という想定ユーザー設定が無限に存在します。

扱う商材の幅も非常に広く、自分のグローバルな視点や得意なことを活かして、世界中の市場へダイレクトに施策を打てる環境は、他では味わえない面白さがあります。自分の背景を強みに、世界を動かしたい人には最高の舞台です。

「数字」という事実をもとに、論理的に全世界のユーザーを動かしていく。そんなエキサイティングな挑戦を、ぜひ一緒に楽しみましょう!